階段のぼりかけ

ただのチャットモンチーファンブログです

CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE 〜I Love CHATMONCHY〜 at 日本武道館 2018/07/04 感想その③

これでさすがに武道館の感想は最後です。

 

↓前々回

ddfl.hatenablog.com

 

↓前回

ddfl.hatenablog.com

 

 

シャングリラ

 

万雷の拍手の中、チャットモンチーがステージに帰ってくる。恒岡章さんも一緒です。

 

そしてあの4つ打ちが!ということはつまり”シャングリラ”の時間ですね。代表曲をここで持ってきました。銀テープも発射され、テンションがぐいぐい高まっていく。

 

そして歌詞の”シャングリラ”はほぼ客席に丸投げ。なので武道館内に生声の「シャングリラ」がこだまする。

 

いつもと少し違ったのは、メンバー紹介兼ソロパートが用意されていたこと。恒岡さん→あっこちゃん (福岡晃子) →えっちゃん (橋本絵莉子) ギター→えっちゃん歌という順番でソロを回す。えっちゃんが歌で”長い目で見て”をぶち込んできたのが嬉しい。そして可愛かったよ。

 

アウトロで音を伸ばしているのを見ていると、「この後に演れる曲なんてあるのか?」って気になりましたがまさかの…

 

風吹けば恋

 

“風吹けば恋”!まるで2010年のROCK IN JAPAN FES.の時みたいな入り方でした。ここはひたちなか?いいえ、九段下です。

 

そういえば”風吹けば恋”が初披露されたのも、確かこの武道館だったはずです。あの時はまだ未発表の新曲で、お客さんは「何事だ」みたいな感じで圧倒されていたのが『レストラン メインディッシュ』で見れます。

 

それが今やアンセムのように鳴り響き、館内のいたるところで手が上がる上がる。

 

個人的にはいつか聴きたかったポイントである、ソロ裏で恒岡さんが叩くカウベルや、ブレイクのえっちゃんのクランチギターが聴けてよかった。

 

恒岡さんと一緒に演るのはここまで。ふたりと抱き合ってステージを降りていきます。素晴らしいドラムでした。

 

そして最後のステージ転換が。バンドセットが片付けられ、代わりにステージに現れたのはグランドピアノ。この時、ワタシが今回のステージに感じていたものの正体が分かりました。

 

これはあれだ、ピアノとかの発表会だ。

 

アンプなどの固定された機材群はなく、広々としたステージ。けれどその広さはパフォーマンスの可動域を広げるためではなく、最大9人編成にもなる奏者の多さを受け止めるために使われている。「チャットモンチー・アンサンブル」でえっちゃんが座って歌っていたのもそれらしい。

 

武道館という最高のホール会場。そして何より、最初にあっこちゃんが「見守られている感じがする」と言っていました。ならばこれは、発表会と言ってもいいのではないでしょうか???

 

まあ、実際の発表会なんて見に行ったことはないので発表会の雰囲気なんて想像でしかないけれど...

 

誤解なきように言っておきますが、だからといってオーディエンスが保護者だったわけではないです。最後の最後まで新しい姿を見せ続けるチャットが何を繰り出してくるのか、そしてチャットがこれまで生み出してきた偉大な発明を、今一度いっしょに体験していたのだと思います。プレゼンって言ったら音楽にはそぐあわないかもしれないから、やっぱり発表会っていうニュアンスが近い気がするのですね。つまり、チャットモンチーとは発明なのです。

 

思えば今日このライブでは、チャットがこれまで歩んできた歴史のほとんどが随所で顔を覗かせていました。

 

冒頭で最新の「チャットモンチー・メカ」を、"惚たる蛍"ではアコースティックやアマチュア時代を彷彿とさせる2人体制を、"染まるよ"では2人体制のバンドサウンドを。

 

舞台は転換し、誰も見た事のない「チャットモンチー・アンサンブル」を。けれど、世武さんのアレンジは「乙女団」を伺わせる。そして常岡さんを呼び、3ピースを披露しながら「男陣」にも触れている。

 

と、こんな感じで疾風怒濤のごとく13年の歴史を駆け抜けたわけですが、まだあと大事なひとピースが埋まっていません。でももう半分以上は触れている。となるとアンコールを締めるのは...

 

サラバ青春

 

『chatmonchy has come』の最後を飾る、"サラバ青春"がこの日の、ラストワンマンのクローザーとなりました。お気づきの方も多かったと思いますが、アンコールの曲は全てくみこん (高橋久美子) の作詞曲でした。やはりこのピースは、どれだけ変化を続けても欠かす事はできません。グランドピアノをあっこちゃんが弾く弾き語り形式での披露となりました。

 

直前のMCで、チャットのふたりはもう涙涙といった感じでした。「どんな精神状態になっているかわからなかった」とのことで、チャットのライブにしては極めて珍しく一緒に歌おうと呼びかけられる。ワタシの周囲からも、というか会場のどこからもすすり泣く声が聞こえていました。そしてえっちゃんも、声を詰まらせて歌えない。

 

けれど不思議なことに、ワタシはまったく涙が出てきませんでした。それどころか、これはチャンスだとすら思っていました。最初で最後の、チャットと一緒にチャットの歌を歌えるチャンス。

 

この公演名が『〜I Love CHATMONCHY〜』であるように、今日のライヴではチャットのことを好きでよかったと思える瞬間がいくつもいくつもありました。ずっとチャットの演奏を、えっちゃんの歌を聴いていたかったです。

 

でもそれと同じくらい、チャットの曲を、ギターをコピーすること・歌詞を読むこと、歌うことは自分の今までの中で決して小さくないウエイトを占めていました。冗談抜きで、ワタシの音楽の基礎はチャットモンチーなのです。

 

だからこそ、ワタシは泣いている場合ではなかったのですね。今こそ恩返しのときだと思いました。冷静に考えるとなかなかに不遜です (そしてこれを書いている今頃になってちょっとうるっときた)。そんなこんなで”サラバ青春"、頭から最後まで歌わせてもらいました。

 

そして演奏が終わり、”びろうど”が流される中、チャットのふたりは長い抱擁を交わしたあとで去っていきました。これで正真正銘、ラストワンマンの終わりです。たぶん2時間30分を超えていた長丁場ながら、全くそんなことを感じさせない、至福の時間でした。ほんとうにありがとう、チャットモンチー

 

あとは普通に帰っただけなので、これでこの激長ライブレポートも終わりです。全部読んでくれた人も、部分だけ読んでくれた人もありがとう。武道館、最高だったよね。

 

※7/7追記。せっかくなので、記念品の写真を載せておきます。

f:id:DDfL:20180707153325j:plain