階段のぼりかけ

ただのチャットモンチーファンブログです

『チャットモンチー レストラン スープ』の感想

 あけましておめでとうございます (遅)。今年もよろしくお願いします。

 

 という訳で前回に引き続き、レストランシリーズの感想いきますね。映像作品2本目である今作には、2007年7月7日に行われた日比谷野音でのライブが収録されています。2007年の7月というと、まだ『生命力』はおろか、『橙』すらリリースされていません (ただし、『橙』のリリース告知自体はすでにあったようだ)。つまり、『耳鳴り』期から『生命力』期に移っている間の、貴重な?瞬間を捉えたライブ映像になっているのです。

 

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 次作『〜メインディッシュ』を見ると顕著に差が分かりますが (特にMC)、まだライブの仕切りはあまり洗練されていません (まあチャットの映像作品って、どれも結構長いMCが入ってるけどね)。けれど、それがライブの印象にマイナスかというとそんなことはなく、尖った演奏と相まって真剣さを感じます。

 

 要するにこの『〜スープ』の何がおすすめかというと、冒頭にも書いた通り『耳鳴り』〜『生命力』間の、ひたすら尖っている時期と、ポップに開けていく時期が、ちょうどいい塩梅で混ざったライブが見れるというところなのですね。この後の『〜メインディッシュ』や『WASH THE LIVEHOUSE』なんかはもう堂々たるステージングになるので、初期のころを見たことがない人には新鮮に映るかもしれません (ワタシもそうだった気がする)。

 

 あと、セットリストにも触れなければならないでしょう。チャットはどの時期でも新旧、シングル / アルバム曲問わずに織り交ぜたセットリストで演ってくれてますが、それでも“手の中の残り日”や『耳鳴り』のアルバム曲を映像で見れるのは嬉しいです。あと、“風”が聴けるよ!これ超大事。そして、この日披露された“恋愛スピリッツ”や“ツマサキ”は名演です。見るべし。

 

 ライブについて概略を書くならこんな感じです。あとはぐだぐだと感想を書きたいと思います。でもそれだけだと何かアレなので、どの曲で何のギターを使ったか、というテーマを設けたいと思います。というのもワタシはえっちゃん (橋本絵莉子) のことをギターフリークだと思っているので、そこに注目してみると面白いのではないかと思ったわけです。まあ単純に、(誰のライブであっても) 何のギターを使ったかを見るのが好きなだけなんですけどねっ。以下、そこそこ長文です。

 

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極私的チャットモンチーBEST SONG&ALBUM 2017年版

 ブログを作ったらぜひやってみたかったことがあって、それは年間ベスト企画なのです。しかしチャットモンチーのことしか書いてないこのブログ、新譜に限定してしまうと『Magical Fiction』のことしか書けない… (『橋本絵莉子波多野裕文』もあるけどね)。余談ですが、チャットモンチー以外で年間ベストを挙げるならばLorde『Melodrama』とKREATOR『Gods of Violence』です。

 

 ならば、今年よく聴いていた曲や、思い入れが強くなったアルバムでならベストが作れるのではないか?と思った次第です。という訳でちゃかちゃかピックアップしてみたら、ものの見事に偏りました。「これがチャットモンチーのおすすめだ!」的なリストではありませんが、何かの参考になればこれ幸いです。前置きが長くてもしょうがないので、早速いってみますね。

 

もくじ

  • アルバム編
  • ライブ編
  • 曲編

 

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『チャットモンチー レストラン 前菜』の感想

 チャットモンチー初の映像作品となった今作は、『chatmonchy has come』から『生命力』までのMVをまとめたものになっています。

 

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 一応チャットモンチーにはオフィシャルのYouTubeチャンネルがあり、今作に収録されているMVのほとんどはそこにアップされています。が、この『〜前菜』にはチャットモンチーの3人による副音声や、MVのメイキングが収録されているので、普通に見るだけでは分からないMVの裏側を見ることができるのですね。そしてこの副音声やメイキングが十分に面白いので、ファンならば買っても後悔することはないでしょう。ちなみに何故か、“ハナノユメ”だけはオフィシャルのYouTubeチャンネルにありません。謎。

 

 いつもは長ったらしい文章書いてますが、今回はホントにただの感想です。なのでリラックスしながらいきましょー。ただし、副音声とかメイキングのネタバレは全開でいきますので、そういうの要らないって方はブラウザバックをお願いします。

 

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『生命力』 / チャットモンチーの景色 <1>

  今回は2nd Album『生命力』を取り上げていきます。言わずと知れた出世作であり、このアルバムでチャットモンチーを知ったという人も少なくないでしょう。かくいうワタシも出会いはこのアルバムであり、もうホントによく聴きました。

 

生命力

 

 前作『耳鳴り』と比較して、ポップになったと評されることの多いこの『生命力』ですが、アレンジの面では逆にかなりハードなほうへと向かっています。何を目指したかというと、ライブにおいて3ピースで再現できるかということ。この、歌+コーラス、そしてギター、ベース、ドラムがそれぞれ1台ずつで成り立つアレンジは4th Albumの『YOU MORE』でひとつの結実を迎えるのですが、すでにこの『生命力』の時点でもかなり完成されている感があります (半ば突然変異のようだ)。我々のよく知る、あのチャットモンチーサウンドですね。

 

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チャットモンチー完結によせて

 チャットモンチーが完結するらしい。HPに載せられた、完結に寄せての文章を読んだ正直な感想は、意外と「ああ、やっぱりそうなんだ」ぐらいなものでした。

 

 というよりぶっちゃけ、「LAST ALBUM RELEASE IN 2018」とだけ書かれていた時のほうがキツかったです。「これが現体制での最後のアルバムで、また新しい変身を遂げるのだ」的なドッキリだろうという期待もしましたが、この重いメッセージに乗せて不誠実なことを言うバンドではないこともはっきり分かっていました。だからきっとこれは解散だろうなと。今思えばワタシたちに心の準備をさせてくれたのかもしれません。

 

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チャットモンチー記事の歩きかた

 まだろくに記事書いてないんですが、これからの見通しを個人的に整理するためにレジュメ的なもの作りました。書くモチベーションのためでもあります。記事が増えるごとに随時更新予定。LAST ALBUMとか発表されたしとにかく早く書かなきゃ。

 

※11/24 追記。チャットモンチーの完結が発表されたので記事を書きました。

 

 

 基本的にはどの記事から読んでも分かるように書いているつもりですが、可能であれば『chatmonchy has come』から順に読んでいただくことで、より内容が面白くなると思います。

 

 

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『耳鳴り』 / チャットモンチーの一人称 <2>

 さあ、『耳鳴り』の時間ですよ。初のフルアルバムにして13曲入り。そのタイトルが示す通り、チャットモンチーのアルバムの中では最も内省的な面を持ち、一人でじっくりと向き合うのがぴったりな作品ですねっ。ワタシがチャットモンチーのアルバムを聴きたいと思った時に、だいたい手を伸ばしてきたのはこの『耳鳴り』であり、個人的に思い入れの強いアルバムでもあります。収録曲のすべてが徳島時代に作った曲だという、持ち札のみで勝負したかのような切迫感・ヒリつきさ加減がたまらなく好きなのですね。

 

耳鳴り

 

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